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…保、僕と同じプロ何とかに参加しないかなぁ。
「ああ。…いや、はい」
保が返事する声を聞くだけで、僕の胸はドキドキした。
「キミにはセキュリティ面での改善と異常事態収束プロジェクトに注力してもらいたい。その優れた身体能力を今までに得た経験で生かして、安全な環境を実現し続ける為に」
「わーった。…いや、解りました(何か言いずれーな…)」
保が守ってくれるなら、僕も安心出来る!
保、やっぱり格好良い♡
「そして、最後に諸橋…じゃ、もうないんだったね。千夜香澄さん!」
「はい!」
博士に呼ばれた香澄ちゃんは、さっき僕を睨んでいた時とコロッ!と変わって、天使のような笑顔を浮かべた。
「キミには産休に入るまでの間、先程、鈴木くんが言っていた生態系向上の第一歩として、植物を通じて心の癒しを提供できるよう、基地内に緑豊かな空間を作り上げてもらいたい。みんなの笑顔が生活の質を高めるはずだよ」
「はい、心を込めて頑張ります」
香澄ちゃんの目が優しくなったような気がした。
「それぞれが自分の得意分野で活躍することで、チーム全体が一層強固なものになる。まだまだ未知の環境だからこそ、お互いを守り支え合って、成功に向かって進もう!」
博士がそう言って、お話は終わった。
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