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多分、それからどのイベントにするか話し合いか、偉い人が決めるんだろうな。
「それから、隕石衝突後の地球復興のため地球に残っているスペースガードセンターとの国際協力や調整を行う役割は、主に私がしますが、それに皆さんも助手という形で着いてもらいます。円滑なコミュニケーション能力を活かして、さまざまな立場の人々と対話し、地球帰還計画の進行に貢献しましょう」
ゔゔー!
難しくて、よくわかんないよう!
解散になった後、僕は頭を抱えて座ったままだった。
そんな僕に声を掛けてくれる人がいた。
「もしかして…山村くん?どうしたの?頭、痛い?」
「えー…?うわっ?!」
声のした方へ顔を向けた僕は、ビックリした。
僕達4人と博士が地球から離れた時、香澄ちゃんと同じ宇宙船の部屋だった、高校の保健室の先生、小川(おがわ)先生だったからだ。
「驚かせてごめんなさいね。私もこのプロジェクトに参加しているの。…具合が悪いなら、首元を緩めるわね?呼吸が楽になるわよ」
そう言って手を差し出してきた先生に、僕は慌てて首をブンブン横に振った。
「ち、違うんです!偉い人の話が難しくて、よくわかんなかっただけなんです!」
女の人に触られるなんてドキドキしちゃう!
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