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小川先生は一瞬キョトンとしたけど、直ぐに笑顔になる。
「具合が悪い訳じゃなくて良かったわ。後、偉い人ではあるけど、チームリーダーね?リーダーの話を解り易く私から話しましょうか?」
「お願いします!小川せんせぇ!」
僕はせんせぇが言ってくれたことに助かったーと思って、勢いよく頭を下げる。
と机の角に頭をぶつけた。
「いたっ?!」
「あら、大丈夫?」
小川せんせぇが僕の顔を覗き込んでくる。
大人らしい綺麗な顔に僕は顔がカアーッとなるのを感じた。
「だ、大丈夫です!」
「そう?でも顔が紅いわ。熱があるのかもしれないわね…」
小川せんせぇが心配そうに僕のおでこ目掛けて、白くて小さな手を伸ばしてくる。
僕は恥ずかしくなって、椅子ごとズササササー!とせんせぇから距離を取った。
「山村くん?先生、何かした?」
せんせぇは悲しそうな顔になる。
ま、まずい!
僕は慌てて首をブンブン横に振った。
「な、何もしてません!熱もありません!」
「そう?具合が悪くなったら、直ぐに言ってね?それで、さっきリーダーが話していた内容はね、私達を避難させてくれた人達と話し合いをしましょうって事なの。地球に帰るのに何か必要な物や、することがあるかどうかってね?」
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