ライター

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 そんなことを何回か繰り返し、やっと目的地のショッピングセンターにある少し高級そうなお店でボールペンを購入。  それで解散かと思いきや「次、いつ会える?」と別れ際に言われた言葉に僕は固まった。 「えっ……あの、どういう意味ですか?」 「ん、一人で巡るの疲れるからオトモってこと」  つけたような言葉に聞き返そうにも責める言葉が出ず。少し忙しいのでわかりません、としか返せなかった。  この日はなんとか振り払った。だが、僕はぶつかった時に“名刺”を渡したことを忘れており、あの時は運悪く自身の携帯番号を記載。  それに気づいたのが数日後。  ストーカーのように震えるスマホ。  着信ではないがメールが二桁。  それはもう鬱陶しかった。  一番嫌だったのは――『会社への電話』。  嫌がらせではない僕指名。  それが何よりも嫌だった。 『井瀬さん、会社に連絡されるのはご迷惑です。辞めてください。警察に言いますよ』  が聞いたのか。  それ以降は来なくなった。
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