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食べ終えて甘味屋を出ると、日は傾いてひぐらしの声がしていた。
せっかく会えたのにこれで家に帰るのももったいない気がして
「あの、奏人さん」
家に行っていい?と俺が言おうとする前に
「匠海。今日は外で過ごさないかい」
先回りするように奏人さんが言った。
「外?」
「外でも、二人きりになれるだろう?」
そこから近いホテルに行って、触れ合わせた唇はひやりとしていた。
「……奏人さん、クーラー寒い?」
「大丈夫だけど、どうして」
「……いや、なんとなく」
なんとなく、言えなかった。
シャワー済ませて肌重ねると、もうその違和感はなかったけど、別の違和感はあった。
そういう時いつも優しい人ではあるけど。
頬や首筋に触れる唇、触れる指先のひとつひとつが痺れそうなほど優しくて気持ち良くて。
体中キス落として、硬くなったのをぬるりと舐められるとそれだけで達しそうになった。
喉まで含んで、舌でねっとり時間かけてなぶって。
指は後ろのいいところ刺激して。
「っ……あ……!」
びく、と俺の体が跳ねて口ん中吐き出すと綺麗に舐め取ってまた根元からしゃぶる。
「ちょっ……いったばっかり」
「いいだろう?まだ宵の口だよ」
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