黒猫クロと幸せのベル

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「妖精さん、私とお友達になってくれない?」 「え、友達? そんなことでいいの?」 「お友達になって、クロがなにを言っているのか私に教えてほしいの。妖精さんがクロとカメレオンとお話ししてるのを見て、羨ましくって。ダメ?」 「ダメじゃないわ。でも、それじゃあなたのそばにずっといないといけないじゃない。この黒猫と話がしたいなら……ねぇ、黒猫をアタシに近づけてちょうだい」  ハンナは言われたとおりにクロを妖精に近づけました。  すると、妖精がクロの口にキスをしました。 「友達だから特別! これで、黒猫と直接話ができるわよ」 「本当!? 妖精さん、ありがとう! ねえクロ、なにかお話ししてみて?」  ハンナはクロと向き合って、クロが話すのをワクワクしながら待ちました。  クロがなにを話せばいいのか迷っていると、カメレオンが言いました。 「一番伝えたいことを言ってみろよ」  クロはこくりとうなずきました。 9c7e27c7-2a65-43fa-80c5-bace092d4b40
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