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暗闇の中、白猫の光で照らされた村の入り口が見えました。
入り口にはハンナが不安な顔をして立っていました。
「クロ!」
ハンナがクロを見つけて両手を広げると、クロはハンナの胸に飛び込みました。
「クロ、クロ! 心配していたのよ。クロも幸せのベルを探してくれていたのね? 見つけてくれて、ありがとう」
ハンナはクロをなでながら、頬ずりをしました。
クロがベルをハンナに渡すと、妖精の怒った声が聞こえてきました。
「アタシのベルを返しなさい! 泥棒!」
「こいつは取り返しただけだ! 泥棒はおまえだろ!」
「黙れ、カメレオン!」
カメレオンと妖精が言い合いをしていると、ハンナが口を開きました。
「妖精さん、あなたがベルを持っていったの?」
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