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「ア……アタシは」
「妖精さんは一緒にお祭りがしたいんだよね?」
「そんな……な、なに言ってんのよ! この黒猫!」
「なんで持っていったんだよ! 素直に言っちゃえよ!」
「うるさい、カメレオン!」
ハンナは、妖精がクロとカメレオンと話しているのを見つめていました。
「ハンナは、きみの話をちゃんと聞いてくれると思うよ」
「ホントにお節介な黒猫! そうよ! ベルを持っていったのはアタシ! たくさんあるんだからひとつくらいと思ったのよ。アタシはあなたたちと一緒にお祭りを楽しみたかったの! なのに、お祭りは昼にするからアタシは誰にも気づいてもらえないし、つまんなくって。寂しかったのよ! ベルがあれば気分だけでも幸せを感じられるんじゃないかって思って、だから……でも、その、勝手に持っていってごめんなさい。悪かったわ」
妖精はハンナにベルを持っていった理由を話して謝りました。
「妖精さん、わかったわ。一緒にお祭りを楽しみましょう。でも、条件があるの」
ハンナは妖精に顔を近づけて、うふふと笑いました。
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