黒猫クロと幸せのベル

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 クロは、以前ハンナが妖精の絵本を読んでいるときに話していたことを思い出しました。 『妖精さんはね、すべての生き物とお話しができるの。私とクロはお話しができないから、妖精さんとお友達になって、クロの言葉を通訳してほしいわ♪ そうしたら、クロのことをもっとよく知ることができるでしょ? あ、でも妖精さんは夜しか姿が見えないんだわ。見つけてお友達になるのは難しいかしら?』  妖精さんとお友達になりたいな、とクロは思いました。  兄弟の白猫が妖精を見つけて、話しかけていました。ベルのことを聞いているようです。妖精は親切に白猫にベルの音が聞こえた方向を教えています。しばらくして、別の白猫が妖精にベルの行方を聞くと、妖精は「ベルの音はあっちから聞こえたわ」と指をさして教えていました。 fc7aa2da-0948-47ab-9f16-8f15dafab940
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