21人が本棚に入れています
本棚に追加
「ふ~ん、あんたたち猫は小さなベルを探しにきたのか。それ、すぐ見つかるぜ」
「どうしてそう思うの?」
クロがここにきた理由をカメレオンに話していると、妖精の楽しそうな笑い声が聞こえてきました。
「キャハハハ! おっかしい~! アタシの言うこと信じて、あっちこっちに白猫たちが散らばっていったわ♪」
急変した妖精の様子にクロが驚いていると、「あの妖精がベルを運んでたぜ」とカメレオンが言いました。
「七つもベルがあるんだから、ひとつくらいなくなってもいいじゃない。人間だけでお祭りを楽しんでズルいのよ! それにしても、白猫たちってば、あんなにピカピカ光りながら探してたら、絶対にベルは見つかりっこないわ。光が近づいてきたら、アタシが隠しちゃうもんね~♪ キャハ♪」
妖精が切り株の上で、陽気に笑っています。
最初のコメントを投稿しよう!