黒猫クロと幸せのベル

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「ふ~ん、あんたたち猫は小さなベルを探しにきたのか。それ、すぐ見つかるぜ」 「どうしてそう思うの?」  クロがここにきた理由をカメレオンに話していると、妖精の楽しそうな笑い声が聞こえてきました。 「キャハハハ! おっかしい~! アタシの言うこと信じて、あっちこっちに白猫たちが散らばっていったわ♪」  急変した妖精の様子にクロが驚いていると、「あの妖精がベルを運んでたぜ」とカメレオンが言いました。   「七つもベルがあるんだから、ひとつくらいなくなってもいいじゃない。人間だけでお祭りを楽しんでズルいのよ! それにしても、白猫たちってば、あんなにピカピカ光りながら探してたら、絶対にベルは見つかりっこないわ。光が近づいてきたら、アタシが隠しちゃうもんね~♪ キャハ♪」  妖精が切り株の上で、陽気に笑っています。 e1cab886-339a-40a3-a87e-2253d860ae32
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