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気が付くと僕はひたすら歩いていた果たして出口は何処なのか?
いけどもいけども同じ情景が繰り返され目指している9番出口に到達しない。
地下通路は無機質なタイル張りでLEDであるのか?真っ白な灯りは鮮明ではあるが暖かみが無く、それは氷のように冷たい灯りであった。
そして無慈悲に笑いながら誰かが囁く「おまえは…帰ることが出来ない…この闇から…」
いったい誰が僕に話しかけているのか?その囁きは幻聴なのか?そして小波のような物体がゆらゆら動いていた。それは幻想なのか?軽い動悸と目眩が僕を襲う。
それでも僕は9番出口を目指しひたすら歩き続けた。
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