翌日の出来事

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翌日の出来事

次の日の朝、弦田はいつもの時間に目が覚めた。今までに経験がない極上の快眠のおかけで頭の中はスッキリしている。すぐに布団の中から起き上がった。 「ふぁ〜あ、ん?」 ふと違和感が…。頭が少し重く感じる。巨大なモノが頭に乗っかっているようだ。慌てて鏡のある場所に行き、自分の頭の様子を確認した。 「げっ!」 弦田の頭は真っ赤なコキアになっていた。しかも直径80cmは確実な大きく立派なコキアヘアーだった。どういうことだろうか。突然、頭がバーコードヘアーからコキアヘアーに変わるなんて。おまけに眉毛も真っ赤だ。 弦田は身に覚えのない変化に少し狼狽した。しかし、しばらくすると、昨夜のお風呂の中で起きたことを思い出した。 「精霊の話は本当だったのか…。例え話ではなく、本物のコキアそのものだ。どうする?」 今日は転職の最終面接が予定に入っていた。履歴書の頭の薄い写真と現在のコキアヘアーでは見た目に差がありすぎる。なんと説明したら良いんだ? 一層のこと頭を剃るべきか。いや、もしも剃って髪の毛が生えてこなかったらどうする。完全なハゲになってしまうではないか!
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