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一歳過ぎると少しずつ歩き回れるようになった娘。
その成長を喜んでいる最中に夫が転勤となり、家族で引っ越しした。
それが始まりだった。
引っ越し初日よりバタバタと走り回り、「ぎゃああああ!」と大声で泣き叫ぶようになった。
アパートの為、近所迷惑にならないようにと車に乗せてドライブすると落ち着くけど。部屋に戻った途端に泣き出し、寒い冬なのに車で過ごす時間が増えていった。
その後、二週間ほどでようやく落ち着いたけど、環境が変わったのはそれだけではない。
公園、支援センター、スーパーなど、全てが初めての場所になっていた。だから。
「ぎゃああああ!」
スーパーに入った途端に火がついたように泣き出す娘。
その姿に買い物客がギョッとした目で見てくるぐらい、その声と暴れ具合は酷かった。
幸いなことに、その頃は体も小さいことから抱き抱えて家に帰ることで対応していた。
だから公園や支援センターには行かず、買い物の時は夫に預けて、娘を家に引き篭もらせるしかなかった。
今は幼いから。
周りの子ども達がしっかりして見えるのは、成長しているから。
時間が経てば娘だって。
そう思い込んで迎えた一歳八ヶ月健診。
私はとうとう現実を思い知った。
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