携帯

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携帯

 兵藤恵は友達の家に来ていた。中学の時からの友人井岡陽子の家に向かっていた。  恵は今、交差点で信号が変わるのを待っていた。 その時、兵藤恵の肩をポンポンと後ろから叩いた男がいた。  兵藤恵は後ろを振り向いた。 そこにいたのはがっちりした身体をした男二人だった。  男は言った「私達は警察のものです」そう言って二人の男は兵藤舞に警察手帳をみせた。次の瞬間男達は言った。 「君を逮捕する」 兵藤恵は「えっ?逮捕?私何もしていませんよ」 恵は警察官二人に言った。  警察官二人は兵藤舞に言った「君〜手に持っている物は携帯じゃないか?君見たところ高校生ぐらいだろう?ならニュースぐらいは見るはずだよね。明日から法律が変わるって事くらいは知ってるよね?携帯を今日から持つ事は法律違反なんだよ。とても重い罪になりますよ。電気を使う事はね。携帯は回収ボックスに入れて処分しなさい。 電気を使う物は他に持ってないだろうね?とにかく署で話を聞かせてもらうよ。携帯をしかも法律が変わる前日に持っていた罪は重いよ」 兵藤舞は警察官二人に言った「どういう事なんですか?携帯を持ってる事が重い罪って?とにかく私は急いでいるので」そう言うと舞は必死に二人の警官から逃げようとした。だが力強い二人の警官の力には敵わなかった。  兵藤舞は二人の警官に腕を掴まれ警察署に連行された。
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