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圧迫感
これも苦手。
ロックミュージックが好きで、昔はライブをしたりしてたし、服装もロックぽいのが好きだった。
男性物の服装も楽だし好きだったが、低身長ちんちくりんが着るとぶかぶかだったのもあるし、あまり認めようとしていなかったがカッコイイ女性に憧れもあったのだろう。
だぼついた服で太ってみえるのも厭で、仕事着のジャージ以外では身体にフィットした感じのロックなトップスとかを結構着ていた。
診断を受ける前、というか大きなきっかけだったが、私服で車に乗せてもらっていた時に急に、圧迫感でおかしくなりそうな変な恐怖感が押し寄せてきた。車の中だったのが幸いで、緩められるものは緩め、まるで教室で着替える学生のようにして、その時着ていた身体にフィットしたトップスを脱いだ。
楽な格好になり少ししたら落ちついたが、ショックだった。好きな服装すらできないのか、と軽く絶望した。
コロナ禍で少し身体がふくよかになっていたのはあるが、上の下着のサイズも合わなくなっていたため、買い換えたり、できるだけオーバーサイズのものを着たりして、体を締め付けないように気をつけて様子を探った。
一方、圧迫感とは物理的な締め付けだけではない、とその頃の職場でひしひしと感じた。
教室一つ分のスペースに70人ほどの小学生が詰め込まれ、静かにしなさいと叱られ、迎えのインターホンの音も聞こえないほどの喧騒のなか、メガホンで迎えに来た子を呼びつけ、帰宅時間を管理するタイマーが5分10分ごとに鳴り響く。
音と人数、空間的な圧迫感。
そして、子どもたちの居場所を謳った収納場所のような支配感、叱りつける声、反発するエネルギー。
遊ぶにも空間だけでなく時間も人手も心理的余裕もない、精神的圧迫感。
元々人混みは苦手だったのでそれだけでもつらかったが、心理的余裕が皆無、という精神的圧迫感がとてつもなくつらかった。
毎日のように仕事の夢を見るほどに。
そういえば、心理的な圧迫感は子どもの頃からずっとあったんだなぁ、と認められたのはごく最近かも知れない。
多分、あたしの大きなトリガーなのだろう。
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