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残像
光の後に、よりあたしを長く支配するもの。
光そのものよりも、こっちが本体かと思うほど、長く、強く、レパートリー豊かに脳味噌と目の奥の中を跳び回る。
まるで鬼の腹の中の一寸法師のように、あちこちを突き刺し回って、ヘビメタのヘッドバンキングのような頭突きを繰り広げてくれる。
そんなんいらん。
たまに、懐かしく感じる色がよぎることもある。
過去に囚われすぎるあたしそのものが、すでに残像なのかもしれないな、などと考えてしまうこともある。
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