マックロード

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マックロード

 なおもラブリはマックロードに馬乗りになって揺さぶった。 「起きないとヒドいわよォ!」  ラブリは必殺の(ネコ)パンチを炸裂させた。  ポカポカと(ネコ)パンチがマックロードに襲いかかった。 「ああァ、わかったよ。うるさいなァ」  さすがにこれ以上、マウントポジションで喚かれては堪らない。  マックロードは面倒くさそうに起き上がろうとした。 「もう早く起きてよ。お客さんだって。ミイラ女の!」  まだラブリはマウントポジションからネコパンチを放った。  一発一発はあまり痛くないが、それでも何発も喰らうと堪らない。 「おいおい、痛いよ。痛いって、ミイラ女ってなんだよ?」  (ネコ)パンチをガードしながらマックロードは聞き返した。  ミイラ女のワケがわからない。  ここは志仁神(しにがみ)病院の地下4階だ。  マックロードは病院の地下4階の一室に寝泊まりしていた。  あまり住居にはこだわらないタイプだ。  寝室には推し活をしているアイドルたちのポスターが所狭しと貼ってあった。  中でも『チューし隊』のメイのポスターが数多く貼られていた。  彼は顔を洗い、歯を磨くとまた見習い看護師のラブリが来て急がせた。 「ほらァ、早くしてよ。先生ェ。患者さんが待ってるんだから!」  ラブリは手を取り診察室へ引っ張っていった。 「おいおい、あのなァせめて顔くらい洗わせろよ」
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