2/17
前へ
/122ページ
次へ
「凛子、帰ろう」 「うん」 中学一年生の時に 近所のマンションに引っ越してきた男の子。 すぐに 意気投合した 私たちは 一緒にいることが多くなり 必然的に一緒にいるうちに 気づくと彼のことが好きになっていた。 でも そんな時、突然 亮平くんの引っ越しが決まった。 「凛子、明日の13時新幹線の駅のホームに来てくれる?伝えたいことあるんだ」 「……行く、絶対に行くから!私も、亮平くんに伝えたいことがあるの。だから、待っててね」 「うん、待ってる」 「約束だよ?」 「あぁ、約束」 お互いの 小指と小指を絡めて 私たちは指切りの約束を交わした。 伝えよう…… 今の関係が壊れることを恐れて 今までずっと伝えられなかった好きって気持ち。 今ならきっと 好きだって気持ちを伝えられる。 .
/122ページ

最初のコメントを投稿しよう!

296人が本棚に入れています
本棚に追加