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「凛子、帰ろう」
「うん」
中学一年生の時に
近所のマンションに引っ越してきた男の子。
すぐに
意気投合した
私たちは
一緒にいることが多くなり
必然的に一緒にいるうちに
気づくと彼のことが好きになっていた。
でも
そんな時、突然
亮平くんの引っ越しが決まった。
「凛子、明日の13時新幹線の駅のホームに来てくれる?伝えたいことあるんだ」
「……行く、絶対に行くから!私も、亮平くんに伝えたいことがあるの。だから、待っててね」
「うん、待ってる」
「約束だよ?」
「あぁ、約束」
お互いの
小指と小指を絡めて
私たちは指切りの約束を交わした。
伝えよう……
今の関係が壊れることを恐れて
今までずっと伝えられなかった好きって気持ち。
今ならきっと
好きだって気持ちを伝えられる。
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