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「っ!?」
「……次会える時までの充電。じゃあ、凛子も仕事頑張れよ」
いきなりのことに
フリーズする私をよそに
彼は至って
普通で固まる私を見て
小さく笑みをこぼしながら
くしゃくしゃっと私の頭を撫で自分の会社へと車を走らせた。
「……も、勘弁して……」
不意打ちのキスに
恥ずかしさから顔を赤らめ
ただただ
去り行く彼の車が
見えなくなるまでしばらくの間
幸せの余韻に浸りながらボーっと見つめていた。
「……よしっ!」
いつまでも
浮かれてなんていられない。
気合いを入れ
気持ちを切り替え会社へと歩みを進めた。
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