307人が本棚に入れています
本棚に追加
「なにかあった?」
「……」
「悠太?」
何も言わずに
私のことを真剣な瞳で見つめる悠太。
やっぱり
今日の悠太は変だ……
いつも笑顔で
悠太がいるだけで
不思議と
周りの空気や人の感情ですら
和ませるくらいの
ムードメーカーな悠太に今は笑顔はなく
「……なんでだよ」
「え?ちょ、ゆ、悠太?」
バンっと
音を立て壁に手をついた悠太。
気がつくと
私の背中には壁があり目の前には悠太がいて
なぜか
目の前にいるのは
昔から知っている悠太なのに
まるで知らない別人のように見える。
.
最初のコメントを投稿しよう!