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「なにかあった?」 「……」 「悠太?」 何も言わずに 私のことを真剣な瞳で見つめる悠太。 やっぱり 今日の悠太は変だ…… いつも笑顔で 悠太がいるだけで 不思議と 周りの空気や人の感情ですら 和ませるくらいの ムードメーカーな悠太に今は笑顔はなく 「……なんでだよ」 「え?ちょ、ゆ、悠太?」 バンっと 音を立て壁に手をついた悠太。 気がつくと 私の背中には壁があり目の前には悠太がいて なぜか 目の前にいるのは 昔から知っている悠太なのに まるで知らない別人のように見える。 .
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