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「ねぇ、悠太どうしたの?今日の悠太、変だよ?」
「変にさせたのは……凛子、お前だよ」
「え?」
「……なんで、アイツなんだよ……。アイツにあんなに傷つけられたの忘れたのか?」
アイツって
亮平くんのこと?
亮平くんと
付き合い始めたことは
直接会って
悠太に私の言葉で伝える気でいた。
「あのね、悠太」
「昔からずっと傍にいて、守ってきたのに……何も言わずに消えて、自分の都合で戻ってくるような、そんなふざけたヤツに奪われてたまるか」
ゆっくりと
近づいてくる悠太の顔。
「……嫌っ!」
悠太の胸辺りを
思いっきり押して距離を作った。
……怖い。
今、目の前にいるのは
本当に私が知っているあの悠太なの?
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