オングストローム

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オングストローム

「皆さ~んお集まりいただき、サンキュフォーマッチ。ご紹介致します。日本の半導体先駆者 根津伊織先生です。日本では京都の大学院の教授でもあり、大阪では梅下電子でオングストローム研究チームの室長を兼任されておられます。  いよいよ我が社もナノメートルからオングストロームへのリクルートが必須となりました。 そこで根津先生のお力をお借りすることになりました。 この研究所ではリーダー兼室長として入所いただきますので、何なりと質問してください。 あっ、そうそう通訳が必要な場合は孫悟海君が先生の専任で常駐しますので、安心してください。 誰か根津先生に尋ねたいことありますか?  20人余りいるスタッフのほとんどが地元の研究者ではなさそうだ。 同じアジア系が多いようだが、次に多いのが欧州系かな?・・もうよう分らん。 「質問!あります。根津教授」 「あれ⁉ 君は・・う~ん そうだ日本に留学していたヘルナンデス君だね」 「ご無沙汰シマシタ、お世話ナッテマシタ」 「先生、以前日本で講義受けたとき、『恩知らずの国はワシャスカン!』て、この国のことでしたよね。良くオモッテイナカツタのに、ナゼ来ました?」
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