どうして?

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どうして?

振り返った時 目にした少女は、酷く傷だらけでやせ細っていた 『美月ちゃんは、ご飯食べてる?』 「食べてるよ、今日は、いっぱい食べた」 『どれくらい?』 「お茶碗に豚汁一杯!」 『それだけ?!』 「それだけ?こんなに食べてるよ?」 『何時もはどれくらい?』 「これくらいのおにぎり一個!」 少女の小さな手で卓球の玉ぐらいの大きさを作った そんだけか?おかしい 親が育児放棄か?それとも虐待? どう考えてもおかしい 『家好き?』 「嫌い」 『俺の家は、結局来る?』 「行く、だって捨てられたから」 『?!そっかまぁ一緒に行くか』 「うん、お兄さん名前は?」 そうえば名乗ってなかった 『黄柳魁斗だよ』(つげかいと) 「じゃあ魁斗おにいちゃんだね」 『ところで美月は、何歳?』 「私?15歳」 『本当に?15歳?』 「そうだよ」 まさかの俺の一個下とは、思わなかった 声と身長、顔立ちが幼かった まぁいい 『中学生?高校生?』 「中学生だよもう卒業したけど」 『そうかぁ、まだ三月だしね』 『行きたい高校とかある?』 「ないかな」 『ならさ俺と同じ高校いかない?』 「そうするよ」 『じゃあ受験日3月26日だから勉強するか』 「うん!」 『まずは、服買うから』 「分かった!」
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