【踊り場の大鏡】

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【踊り場の大鏡】

「あ、真宙ー!!」 「はーい、行くぞー。」 「ちゃんと聞けー!!」 「今日は何だよ。」 「踊り場の大鏡☆」 「4時44分に鏡の前に立ったら引きずり込まれるってやつですよ。」 「さっすがやよくん!!頼りになるぅ〜」 「んじゃ、4時30分に教室集合な、」 「「わかりました/おっけ☆」」 _____________________________ 「んで、今日は誰がやるよ、」 「えー俺この前やったからパスー」 「俺お前よりも結構やってるよな??」 「だってー真宙は短いからいいじゃーん、俺は長いからやだー」 「はいはい、今日も俺がやりますよ、、」 「わーい」 「その代わり、お前囮になれよ?」 「え゛、、、」 「そうですね。少しは役に立ってもらわないと。」 「え、ちょ、」 「よーし決まり、てかもうすぐ44分じゃん、行くぞ!」 「うぅぅ…」 _____________________________ 「こ、この鏡の前に立ってたらいいんだよね?」 「そうです。頑張ってください!」 遥が鏡の前に立つ。 ちなみに俺達は少し離れた場所から見守っている。 「…あれ?なんもなくない?」 遥が鏡を覗き込む。 が、何も起こらない。 遥は鏡をペシペシと叩く。 「え、何もないじゃん、おーい、真―」 ズルッ 遥が倒れ、なにかに引っ張られるように引きずられていく。 俺達には何も見えていないけどw 「あ、まってヤバいッ!」 遥がそう叫ぶ。 「今ですよっ、真宙さん!」 「チッ、異界封印ッッ!」 ピシッ、と音を立てて鏡に亀裂が入ったように見えた。 そして、何かの叫び声があたりに響き渡る。 幸い、学校には俺達しかいなかったので、誰にも気づかれること無く、 封印できた。 _____________________________ 今日も一つ、封印することが出来た。
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