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【踊り場の大鏡】
「あ、真宙ー!!」
「はーい、行くぞー。」
「ちゃんと聞けー!!」
「今日は何だよ。」
「踊り場の大鏡☆」
「4時44分に鏡の前に立ったら引きずり込まれるってやつですよ。」
「さっすがやよくん!!頼りになるぅ〜」
「んじゃ、4時30分に教室集合な、」
「「わかりました/おっけ☆」」
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「んで、今日は誰がやるよ、」
「えー俺この前やったからパスー」
「俺お前よりも結構やってるよな??」
「だってー真宙は短いからいいじゃーん、俺は長いからやだー」
「はいはい、今日も俺がやりますよ、、」
「わーい」
「その代わり、お前囮になれよ?」
「え゛、、、」
「そうですね。少しは役に立ってもらわないと。」
「え、ちょ、」
「よーし決まり、てかもうすぐ44分じゃん、行くぞ!」
「うぅぅ…」
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「こ、この鏡の前に立ってたらいいんだよね?」
「そうです。頑張ってください!」
遥が鏡の前に立つ。
ちなみに俺達は少し離れた場所から見守っている。
「…あれ?なんもなくない?」
遥が鏡を覗き込む。
が、何も起こらない。
遥は鏡をペシペシと叩く。
「え、何もないじゃん、おーい、真―」
ズルッ
遥が倒れ、なにかに引っ張られるように引きずられていく。
俺達には何も見えていないけどw
「あ、まってヤバいッ!」
遥がそう叫ぶ。
「今ですよっ、真宙さん!」
「チッ、異界封印ッッ!」
ピシッ、と音を立てて鏡に亀裂が入ったように見えた。
そして、何かの叫び声があたりに響き渡る。
幸い、学校には俺達しかいなかったので、誰にも気づかれること無く、
封印できた。
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今日も一つ、封印することが出来た。
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