第1章 年の離れた先生

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<先生> 河原先生。 河原先生……格好良い。 考えるだけでもドキドキして、胸がキュンとして苦しくなる。 別に年上が好きなわけではない。 『河原先生が』好き。 ただ、それだけ。 オッサンとか、先生だとか……そんなの一切関係無い。  ガラッ 「お、こんにちは。平澤さん」 「柚木(ゆずき)先生、こんにちは」 ここはボランティア部の部室。 ボランティア部に所属している私は、放課後ここで少しだけ活動を行っている。 年々減少していく生徒数。 それに伴い、このボランティア部も部員数がどんどん減って行った。 去年までは卒業していった先輩が5人も居たから、それなりに活気もあったけれど。 今は先輩も後輩も、同級生もこのボランティア部には居ない。 寂しいけれど、私と顧問の柚木(ゆずき)雅人(まさと)先生の2人で活動を行っているのだった。 「平澤さん、今日は校内の草を少し抜きましょうか」 「分かりました」 柚木先生は国語教師。 小柄で、少し癖毛な濃い茶髪。 年齢は……26歳って言っていたかな。 そんな柚木先生は、女子生徒から人気だ。
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