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救いの手
「…………あれ?」
目を覚ますと、視界に映るは見覚えのない木組みの天井。あの柾目、そして香り……恐らくは檜かなと思うけど、そんなことはどうでもよくて。そんなことより……確か、あの時、意識がプツリと途切れて、そして――
「――良かった、目が覚めたんだね」
「…………へっ?」
すると、不意に届いた柔らかな声。少し驚きつつ声の方向へ視線を向けると、そこには声音に違わぬ柔らかな微笑を浮かべる端整な男性。……えっと、助けてくれたの、かな?
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