第四話 先送りしていた事案

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<取り巻き> 「ねぇ、藤原さん。ちょっと裏に来てよ」 「…は?」 ある日の放課後。 終礼が終わってすぐに関わりのないクラスの女子が4人も話しかけてきた。 「いや、ごめん。今から部活なんだけど」 「そんなのどうでも良いじゃん。とにかく来いよ。ほら」 「え、真帆?」 無理矢理私の腕を引っ張って教室から連れ出される。 「有紗、先行って! 後で行くから先生にもよろしく」 「え、えぇ!?」 腕を引っ張られながら考えた。 この人たち、あれだ。 神崎くんの取り巻きたち。 実は今もまだ、神崎くんによるアピールは継続していた。 ふとした時に現れては、雑談をして去っていく。 そしてそれを、取り巻きたちが良く思っていないことも気付いていた。 だからこそ、早川先生に相談なんて出来なかったのだ。 …呼び出されるとまでは思っていなかったけれど。
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