私の居場所

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私の居場所

たくさんの料理をみんなで食べた。どの料理も美味しくて、いつも以上に食べれた気がする。こんな料理作れるなんて凄いな。私も作るのは好きだけど…なんて思っていたら、隣にあゆちゃんが来てくれたので、あゆちゃんにお礼を言った。 「あゆちゃんありがとう」 「私は何もしてないよ。これからも咲希ちゃんが笑ってくれたらいいから。あっ咲希ちゃんお誕生日おめでとう。私からもしよかったら使って?」 あゆちゃんからはピンクのポーチに入ったピンク色の口紅とアイシャドウだった。そういえばあまり化粧道具を持ってなかったから嬉しかった。 みんなからお祝いしてもらって嬉しかった。お誕生日って幸せになれる日なんだと改めて思った。 みんなと話していたら、そういえば仕事はしてないの?とマキさんに言われて、大ちゃんの家政婦はなくなっちゃったから、なんで言えばいいのかわからないでいると、今は心と身体を休息中なんだ。と大ちゃんが言ってくれた。理由も言わないでいてくれたことにホッとしていたら 「じゃあリハビリでたまにバイトに来ない?」 と言われた。 「咲希ちゃんを?マキのところで?」 「そう。いいと思わない?週に1~2回でもいいんだよね。あっでも夜はダメか?遅くなったら大輔さん心配だよね?」 そういうと眉間に皺を寄せた大ちゃんが、俺はクライアントとの打ち合わせで遅くなる日もあるから、咲希を1人にさせてしまう時もある。その時に一緒にいてくれる人がいると助かるけど…客層はどうなんだ?ってかホールに出さすのか?と聞いていた。 「ホールは常連さんも多いから私やアキがいるから大丈夫。できたらキッチンで手伝って欲しいんだけど…仕事するのはまだ無理かな?家政婦をやっていたって聞いたから家事全般いけるかと思ったんだけど…」 そう言ってくれて私は嬉しかった。なんだか私でも役に立てそうで…しかも マキさんは自分が気に入った人しか雇いたくないからと、なかなか決まらないって言ってたのに、まだ2回しか会ったことのない私に声をかけてくれたそのことに感動して涙がこぼれてきた。 「えっ?ごめん咲希ちゃん嫌だった?強引に話してごめんね」 焦って声をかけてくれた 「違うんです。まだ2回しか会ったことのない私のこと信用してくれて、こんな私でも役に立てるかもしれないと思ったら嬉しくて」 そういうとマキさんは抱きしめてくれた。 「こんな私とか言わないの。確かに私、嫉妬心が人より大きくて、なかなかいい人材に巡り会えなかったんだけど咲希ちゃんのことは会った瞬間に、この子いい!と思ったのよ。一緒に働いてくれる?」 マキさんの言葉にまた涙がこぼれた私をそのまま抱きしめてくれた。
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