一緒に…

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一緒に…

マキさんとの抱擁を見ていた大ちゃんから声をかけられた。 「咲希はここで働きたい?働きたいなら俺は反対しないよ」 「私、やってみたい。でも大ちゃんいいの?そうするとお家のことちゃんとできない日もあるかもしれない。それに大ちゃんの晩ご飯だって…」 「前にも言ったけど俺は咲希に家政婦になってほしいんじゃない。俺だってできるんだから。それに咲希には生き生きと生活してほしいんだよ。まぁ咲希はそれでも気を使いそうだから、そうだな咲希がバイトの時には俺がここにご飯を食べに来るから。それならいいだろ?」 「本当に?ありがとう大ちゃん」 マキさんや旦那さんは凄く喜んでくれた。仕事についての説明は今日はみんなお酒も入ってるから後日、説明をするからねと言ってもらえた。 「じゃあ、そろそろお開きにしよう。咲希ちゃんが働きだしたら私も顔出すから」 あゆちゃんの言葉で解散することになった。 「咲希、帰ろうか」 「うん。あゆちゃん、マキさんまた来ます」 「うん。待ってるね」 お父さん、お母さん、みんなにもお礼をいってタクシーで帰ることになった。 「本当は咲希を働きに出すのは嫌だったけど仕方ないな。ましてやあゆみの親友のマキちゃんのところだ嫌だと断れなかったよ」 苦笑いを浮かべた大ちゃんに言われた。 家に着くと大ちゃんに抱きしめられた。 「大ちゃん?」 「咲希、朝言ったこと覚えてる?」 そう言われて顔が熱くなるのを感じた。 「咲希の覚悟もまだだろうし、俺もお酒が入ってるから何もしない。ただ…今日から俺のベッドで一緒に寝ないか?」 「一緒に?」 「そう。咲希を抱きしめて寝るとよく眠れる。咲希が夜中に寂しくなったり、うなされたりしても俺が側にいる。安心だろ?」 確かに、夜中に寂しくて目が覚めたり、いまだに虐待の夢を見てうなされることもある…大ちゃんと一緒に寝たら寂しくなさそうだな。と思っていたら 「じゃあお互い寝る準備しよう?支度が終わったら部屋においで」 そっと頭を撫でられて自分の部屋でシャワーを浴びた。 緊張しながら大ちゃんの部屋に行くと、大ちゃんはベットに腰掛けていた。まだ髪の毛が少し濡れていて妙に色っぽく感じて心臓がドキドキと音を立てていて、大ちゃんに聞こえるんじゃないかと思っていたら 「そんなに緊張しなくていいから、ここに座って?」 大ちゃんの隣をポンポンと叩かれて、そっと近づいて座ると 「咲希、本当にお誕生日おめでとう。もっと前に渡そうと思ってタイミング逃しちゃったけど…これ」 そう言って細長い箱を開けると誰でも知ってるブランドのネックレスだった。1粒のダイヤモンドが輝いてとても眩しかった。 「いいの?」 「咲希に似合うと思ってつけてあげるから、後ろ向いて?」 大ちゃんにつけてもらうと胸元でダイヤモンドが揺れていた。そのまま後ろから抱きしめられて首筋にキスをされた。そして耳元に唇を寄せて 「咲希、これからも一緒にいような。愛してる」 ドキドキする胸を抑えて後ろを向くと噛み付くようなキスをされた。そのまま流されるようにベットに押し倒された。背中をベットに預け大ちゃんの顔を見上げると 「ごめん。抑えられなかった。怖くなかったか?」 「大丈夫」 本当は心臓が飛び出しそうだったけど… 「咲希はゆっくり寝てていいからな。ちょっと仕事の連絡してくるから」 そう言って大ちゃんは部屋を出てってしまった。なんだか気が抜けてしまってそのまま大ちゃんの布団で眠ってしまった。大ちゃんが戻ってきたのもわからなかった。
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