埴輪マン2 大和の苦悩

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午前中の講義を終えて、彼女と野口と三人で大学のすぐ近くにあるパスタ屋で食事した。 「大和は午後の講義あるの?」 彼女が僕の予定を聞いてきた。 「午後はバイト行かないと…」 働く気分じゃないけど…。 「そうなんだ… 明日は空いてる?」 「う、うん…空いてるよ」 「俺も空いてるけど?」 野口が横から口を挟む。 「野口くんには聞いてない!」 彼女は野口を睨み付けた。 「西条~、麗香ちゃんがいじめるぅ」 わざとらしくテーブルの下に隠れる。 「あはは…」 「ちゃんとお礼したいから、後でメールするね」 食事も終わり二人と別れ、僕はバイトに向かった。 『良かったじゃないか、彼女が元気で…』 「うん、でも…」 『大和じゃなければ、彼女は助からなかったかも知れないな』 「えっ?どういう事?」 『彼女を探して走り回ったから間に合ったんだ 他の奴だったら彼女に取り付いた事も分からなかっただろう』 「そ、そうかな?」 でも、本当に彼女の助けになったのなら嬉しい。 僕はこれからもちゃんとヒーローとしてやっていけるのか?分からない。 もっと強い敵が出てきたら負けるかも知れない。 それでも、埴輪マンになれるのは僕しかいないんだ。 end
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