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安倍晴明と言えば、怪しから都の平和を守ったとされる伝説の陰陽師だ。
今の僕なら、悪しき魂と戦っていたと言われれば納得する。
「…でも、何でハニワンまで封印されたの?」
「晴明は後を継がせる者を探していたんだが、見付からなかった
そこで私をあの人形に納めて、後世に託す形で一緒に埋めたんだ」
ハニワンは千年もあの古墳で眠ってたんだ…。
「そうかぁ…、安倍晴明って本当に平和を守ったヒーローだったんだね
僕はそんな力もないのに…、はぁ…」
溜め息しか出ない。
『大和には大和の力がある
大和の魂力は晴明より強いのだぞ
私が生まれた頃の人間に近い…』
「でも、ハニワンの時代の人達は悪しき魂に滅ぼされたんだろ?
遺伝って事じゃないよね?」
文明が継続されていたのなら遺伝子も引き継がれただろうけど、今の日本人のほとんとが大陸からの移民(モンゴロイド)とされている。
『確かに私が生まれた文明は滅んだ
生き残った者も歴史の中に消えていった…
だがそれは、この国に限っての事だ』
「え?それって他にもハニワンの文明と同じ文明があったの?」
世界には謎に満ちた伝説の文明の話はある。
もしかしたら、その伝説の文明がハニワンの文明と同じって事なのか?
『実際に私は確認してないが、同じ時代に他の国があったのは事実だ』
「そうだったのか…
じゃあ、どこかで遺伝子が交ざってる可能性はあるんだね」
もしかしたら、僕の中にその遺伝子があるのかも知れない。
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