命懸けの学校

1/1

0人が本棚に入れています
本棚に追加
/1ページ
敷地内に足を踏み入れる。 「これで命の保障はない」 何の変哲もない学生服を身に纏った青年はそれを肝に銘じ、慎重に辺りを警戒する。 右、左、前、後ろ、そして上と下。 死角になりそうな遮蔽物が無いか隈無く確認し、人の気配が感じられないと分かった所でようやく動き出した。 場所は都内近郊にある学校。周辺には住宅街があり、一見しただけでは普通の学校に見える。 それなのに何故、彼がここまで警戒するのか。それには明確な理由があった。この学校に入ったら一瞬でも気を抜いてはいけない理由。 端的に言えば、一度気を抜けばヤられるからだ。 ここは命懸けで学問を学ぶ者達が集まる教育施設だった。女子禁制で男しか通っていないという徹底ぶり。 それに噂ではこの学校に通う男子生徒の尻の穴は、高校生の平均値より4センチ近くも大きいと聞く。 「あぁ神よ。俺のあすに幸運を……」
/1ページ

最初のコメントを投稿しよう!

0人が本棚に入れています
本棚に追加