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その日、先に授業の終わった瑠奈は病院に向かい、そこで待ち合わせていた奈帆と会った。
「ねぇ、学校でも話そうよ」
そう言う瑠奈に、奈帆は笑いながら言った。
「それで、『瑠奈って呼びたい。特別に』とか言っていい?」
「なんでそうなるの?」
「ジュース飲みたい、瑠奈の奢りねー」
「いいけど……」
「いいんだ」
「いいよ。ありがとう、奈帆」
「それで、何かノロケてよ。聞くから」
「そんな話ないよ」
「その顔はあるでしょ!」
「ないっ」
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