瑠奈の日記

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********************* ×月×日 太陽の部屋に行った 太陽の部屋、ぐちゃってしてるのかと思ったらきれいだった いつの間にか寝ていて、起きたら終電がなくなっていた それで太陽の家に泊まることにした 太陽の家のボディソープをを使って、太陽のTシャツを借りたら、わたしまで太陽の匂いになった 映画を見ていたら抱きしめられた びっくりして太陽を見たらキスをされた バカだった ちょっと考えればわかることだったのに そんなこと考えてなかった 嫌って言ったら太陽は手をとめた 「ごめん」と言ってわたしから距離をとった 「もうしない」と言われた 違うの太陽 そうじゃないの ごめんね ごめんね 嫌なんじゃない できないの ********************* この日のことを太陽はよく覚えている。 2人はほとんど毎日会っていたし、時々キスもする。 (そろそろいいよな?) 太陽がそう思うようになっていた時だった。 瑠奈が家に遊びに来た。 太陽の家で映画を観ていて、夢中になっていて気がついたら瑠奈は終電を逃していた。 太陽はさりげなく「泊まっていけば?」と言った。 瑠奈は「そうしよっかな」と普通に答えた。 2人で近くのコンビニに行って、必要なものと、ついでにアイスも買った。 シャワーを浴びて、アイスを食べながら、もう一本映画を観ることにした。 太陽に借りたTシャツが瑠奈には大きくて、ウエストを紐で縛る短パンも借りて着ていたものの、まるで下は履いていなような恰好だった。 並んで座って一緒に映画を観ながら、太陽は瑠奈を後ろから抱きしめた。 瑠奈が太陽の方に顔を向けたので、キスをした。 (これってOKってことだよな?) 太陽はキスをしながら、瑠奈のTシャツの下から片方の手を入れると、最初はブラの上からさわった。 瑠奈が抵抗しなかったので、もう片方の手でブラのホックを外すと、今度は両手で瑠奈の胸に直接ふれた。 「やだっ」 突然、瑠奈が抵抗した。 「ごめん」 太陽は瑠奈からすぐに離れた。 「もうしない」 すぐに太陽は瑠奈に謝った。 「瑠奈の嫌がることは絶対しない」 「違うの。そうじゃない……」 「約束する。信じて」 「ごめんなさい」 「なんで瑠奈が謝る?」 結局その日は2人で何本も映画を見続けて、途中で眠ってしまった瑠奈をベッドに寝かせて、太陽は床で寝た。 その日の日記が書かれていたページを閉じると、太陽はスマホをテーブルの上に置いて、ベッドに横たわった。 「どうして、あの時言ってくれなかった? 心臓が悪いからできないって」 太陽はそう呟きながらも、その答えを知っていた。 『どこにでこいる普通の子として太陽と付き合いたい』 それが願いだと日記に書いてあった。
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