黒いリボンの子

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「うちの学校さ、今度、政府のスーパーまんじゅうハイスクールに指定されるらしいよ」 「えっ、ほんとに?」 「ほんとほんと。だからこれからは、まんじゅう開発ほんかくてきに本腰入れてやってけるかもって」 「えーうそ! やったじゃん」 「うん。まだ本決まりじゃないけどね。でも、決まったら嬉しいよね」    ◆  私は誰からも見えなくなったし、噂にもならなかった。  それから千年が経ち、私は五十回滅び、日本に戻って来るのは八度目になるけれど、どうすれば蝶になれるのか未だに分からない。
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