青い星

　星は、煙を吐き出す度に小さくなっているように思えた。実際、最初に見た時と比べて一回りも縮んでしまっている。星は自らの体積を削り、我々に何かを伝えようとしているのだ。例えばそれは、自分を殺そうとする我々に対する怒りかもしれない。永遠に孤独を産む宇宙に対する嘆きかもしれない。生きることの無意味さを唄った悲劇の詩かもしれない。私には、何一つとして分からないのだ。我々は弱さ故に、必要以上に自分以外の人間の考えを知ろうとしてしまう。表面上の言葉だけを聞いて、勝手な解釈を生んでは眠れない夜を増やしていく。そんな生き方をしている私に、星の声が聞けるはずがなかろう。誰かの心の声が聞こえるフリは出来ても、宇宙のように広がる自己嫌悪の前にその嘘は看破されてしまうのだ。