第2話

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一音「ま、待って......みんな、はやい、よ......」 4人の中で1番体力のない一音が弱音をあげる。 知歩「一音、頑張って.......!」 知歩はやや後ろで走っている一音に顔を向け励ます。 その所為で、知歩は石につまずき転んでしまった。 知歩「痛っ........」 隼人「おい知歩っ!大丈夫か!」 遠くから隼人が足を止めず声をかけてくる。 一音「知歩、大丈夫......?」 一音は足を止め、此方に来て立たせようとする。 知歩「一音、私の事はいいから.....!」 一音「で、でも......」 知歩「私が転んだから、きっとあの人は私の事捕らえると思う。私を囮にして、一音は逃げて......!」 一音「.........っ」 知歩の「想い」を聞いても踏み出せない一音に、減速した冬斗が声をかける。 冬斗「知歩、すまない。.......一音、僕達は行こう。奴らがもうすぐ迫ってくる」 ??「おい、いたぞ!」 微かに男の叫ぶ声が聞こえる。 それを聞いても動かない一音を、冬斗が強引に手を引っ張り再び走り出す。 知歩「ありがとう、ふゆくん....」
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