ぱちもんヒーロー！！

地球の危機！！

　ー2×××年ー
　高度な文明社会をもった地球も、あるものの出現によって窮地に追い込まれていた。その名もバケモン！強い獣の遺伝子変異で生まれたのか、どのようにして生まれたのか定かではないが、突如現れたそれは、高さ約３メートル、高層ビルをも片手で壊す怪力、得たいの知れないそれは、恐怖におののき逃げ惑う人々をなんの躊躇いもなく襲っていく。

　有名な科学者によれば、対抗する武器を作るのに、あと一年は要するとのこと。地球の各所で３ヶ月に一度ほど現れるそれに人類が負けるのが先か、対抗する武器でバケモンが滅ぶのが先か、その見当は誰にもつかなかった。見当がつかないにしても、その一年は人類側の劣勢でしかないのだ。

　しかし、そんな劣勢の中でも、俺たちを救う存在があった。その名もバケモンヒーロー。レッド、ブルー、グリーン、イエロー、ピンクの５人で構成されたそのヒーロー団体は、突如として現れた。彼らは、バケモンにも屈しないほどの体力と精神的な力強さを持ち合わせていた。バケモンが現れても、バケモンヒーローが現れると、彼らの力でバケモンはどこともわからない住処へ帰っていく。一時的にでも平穏が続くのだ。彼らのおかげで、何とか日常を送っていた。

　皆、彼らに期待していた。ワタルもその一人であった。