2人が本棚に入れています
本棚に追加
と思ったときだった。
『グサッ』
俺の足すれすれに、ナイフが飛んできたのだ。すれすれというより、もはや掠っていて、足の甲1センチ幅分くらいコスチュームが破れていた。見ると、バケモンが手当たり次第に辺りのものを、俺らバケモンヒーローに向かって投げつけていた。俺に投げられたのは、屋台で使われたナイフだった。
『ゴオオオオオオオオ』
と唸り声を上げながら、バケモンは、俺たちにものを投げつけ、群衆の人々を襲い、事態は収集がつかなかった。ヒーロー衣装で、上がった体力や運動神経も、バケモンに近づけないんじゃ意味を為さない。
くっ、ここまでか、いや俺はそもそも戦いは未経験だ。ここは、経験者である他カラーに任せるとしようか。と近くにいたブルーを見る。すると、なんてこった、ブルーも俺を見て固まっている。いや、ブルーだけしゃない。グリーン、イエロー、ピンクも俺を見て突っ立っていた。
最初のコメントを投稿しよう!