ワタルの危機!!

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と思ったときだった。 『グサッ』  俺の足すれすれに、ナイフが飛んできたのだ。すれすれというより、もはや掠っていて、足の甲1センチ幅分くらいコスチュームが破れていた。見ると、バケモンが手当たり次第に辺りのものを、俺らバケモンヒーローに向かって投げつけていた。俺に投げられたのは、屋台で使われたナイフだった。 『ゴオオオオオオオオ』  と唸り声を上げながら、バケモンは、俺たちにものを投げつけ、群衆の人々を襲い、事態は収集がつかなかった。ヒーロー衣装で、上がった体力や運動神経も、バケモンに近づけないんじゃ意味を為さない。  くっ、ここまでか、いや俺はそもそも戦いは未経験だ。ここは、経験者である他カラーに任せるとしようか。と近くにいたブルーを見る。すると、なんてこった、ブルーも俺を見て固まっている。いや、ブルーだけしゃない。グリーン、イエロー、ピンクも俺を見て突っ立っていた。
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