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……バケモンの気を引けっていたって反復横とびはないだろう、ブルー。グリーンにいたっては、腰が悪いのか、近くのものを拾いあげる度に、腰を叩いている。お前は老人か。
ピンクとイエローは立ち往生している。ピンク……お前は、そんなゴツイ体して、何もできないのか。と、ピンクのスーツ越しに透ける立派な筋肉を眺めながら、考えていた。
……ん?て、あれ、確かバケモンレンジャーのピンクは、女性だったような…しかし、目の前にいるのは、どう見ても男性だ。それも、俺よりも、男性ホルモンが濃いであろう、漢だ。
その時、群衆の中から、こちらに向ける視線を見つけてしまった。レッドだった。いや、勿論俺ではない。真のレッドだ。友達と遊びに来ていたのか、男性3人、女性1人と一緒にいる。5人とも不安そうな目でこちらを凝視している。
レッドと男性3人に女性1人……
そこで合点がいった。
まさか、こいつら全員本物のバケモンヒーローか?!
ってことは……
俺は仲間の方を見た。
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