◆課題3_イライラしている人「先着順の罠」

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◆課題3_イライラしている人「先着順の罠」

人 物 星川祈里(22)大学3年生 高木渉(22)大学3年生 カフェのスタッフ ○大学の教室・中(夕)    教室の席はまばらに埋まっている。 星川祈里(22)と高木渉(22) が隣り合って席に座っている。祈里がスマホの画面を高木に見せ、身を乗り出す。 祈里「ね、見てよコレ。パティちゃんのキャラカフェが明日オープンするの!だからさ」 高木「一緒についてこい、と」 祈里「当たり!ね、いいでしょ?」 高木「はいはい、いつものことですから」 祈里「さっすが渉!ありがとー!」    高木は呆れ顔で答える。祈里は笑顔で手を合わせた後、乗り換え案内のスマホの画面を高木に見せる。 祈里「じゃ、明日この時間の電車に乗るから!」 高木「え、始発⁉さすがに早すぎだろ」 祈里「だって先着順で整理券配るってあるし、 絶対行きたいし!ね、お願い!」 高木「しょうがないなあ……」 〇駅の改札口・外(朝)    祈里と高木が辺りを見回す。 祈里「駅から徒歩十分らしいけど、どこだろ」 高木「ん……?なんか、あそこ行列ないか?」    高木が指さした方向に祈里も見ると、そこには八十~九十人程の行列が見えた。最後尾にはプラカードとメガホンを持っているカフェのスタッフがいた。 スタッフ「パティちゃんのカフェの整理券は残り僅かとなっております」    祈里と高木は顔を青くして顔を見合わせると、祈里は急に走り出した。 高木「ちょっ、待てって!」 祈里「急がなきゃヤバイ!走るよ!」 高木は祈里を追いかけると、祈里は横断歩道の前で急に止まり、高木は祈里にぶつかる。祈里は高木を睨む。 祈里「ああもう!何でこんな時に赤なの!渉、なんとかしてよっ!」 高木「無茶言うなって!」
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