ベッド壊れるんじゃね?

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ベッド壊れるんじゃね?

 場所は俺の部屋。ベッドに俺が座り、二人は立ったまま睨み合っていた。伊織は余裕そうに笑ってるけど、空の機嫌は見事に悪くなっていた。  伊織のとんでもない提案で、何故か三人でセックスする事になったんだが……  あーあ、俺もう知らねー。 「早速キスから始めるか」 「何であんたが仕切るんですか。ふん、あなたの番になんてさせませんよ」  先に動いたのは空だった。ベッドにいる俺に近付いて来て、いきなりディープキスをされた。それを後ろで見てる伊織。目が合って俺はめちゃくちゃ恥ずかしくなった。  いつもされてる事だけど、誰かに見られてるってヤバいな。 「んっ……そ、ら」 「貴哉、こんな傷だらけになって……」 「あ!」  俺の腕に出来た擦り傷をペロッと舐める空。なんかエロい!いつもだったら何とも思わないけど、伊織が見てたから咄嗟に腕を引いてしまった。 「貴哉ぁ?」 「わ、悪ぃ……つい……」 「あはは。拒否られてやんのー♪キスってのはこうやるんだよ」  今度は伊織が俺の横に座って後ろに手を回して俺の顔をグイッと引き寄せてキスをして来た。  空のとは違う強引なキスに避ける事も出来なかった。  やべ、空に見られてる…… 「なっ!ちょっと!勝手にキスしないで下さいよ!」 「3Pって言ったろ?ほらお前も早く貴哉を気持ち良くさせろよ」  ニヤリと笑って空に言う伊織。  ほ、本当にどうなっちゃうんだ?てか三人でセックスって出来んの!?どうやんの!?俺の頭は軽くパニック状態だった。 「貴哉!俺だけを見ろ!桐原さんなんかで感じるなよ!」 「うっ……空、俺……」 「好きだよ貴哉」 「んっ」  空に両頬を押さえられてまたキスをされた。  二人が俺に密着してるから二人の体温、息遣いがすぐ近くに感じられて何か変な感じだった。  訳が分からな過ぎてちょっと泣きそうになってると、いきなり下半身に刺激があって俺は空にキスされながらビクンと大きく反応してしまった。  あ、いつの間にズボンを脱がしたのか伊織が俺のを舐めてんだ…… 「んあッんんッダメッいおりぃ!」 「貴哉エロい♡もうこんなんなってんじゃん♡」 「何やってるんですか!辞めて下さい!」 「もう勝負は始まってるんだぜ?途中で辞めるのは無しだ。貴哉も辞めて欲しくねぇよな?」 「ふ……んんッ」 「貴哉っ!我慢しろ!」 「むりぃっ……だって、きもちいっ」  手でされるのと口でされるのとでは気持ち良さが全然違う。伊織の激しい口の動きに俺は気持ち良過ぎて目の前にいる空に抱き付いてしまった。 「た、貴哉……」 「ごめ、そら……頼む、見る、な……」  他の男にされて感じてる俺を見せたくなくて空に言うけど、空は苦しそうな顔をしながら首を横に振った。 「貴哉は俺がイかせる!」 「へ……ちょ、空?」  そして何かを決心したような怒ってるようにも笑ってるようにも見える顔で、俺達が使ってるローションを布団とベッドの間から取ってそれを手に塗って俺のケツをいじり始めた。  うわぁ、それはヤバいって!まじでイッちゃうから! 「貴哉の気持ちいいところなら俺の方が知ってるだろ♡一回しかした事ない人とは違ってな」 「言うねー?てか今度俺にキスさせろ♪」 「あんッ!そらぁ!おれ、イッちゃうッ」 「いいよ♡いっぱいイって♡」 「貴哉、可愛い♡」  二人に上も下も全部攻められて俺はとうとう涙を流してしまった。そして右腕に空、左腕に伊織を抱えて俺はイッた。  イッた後二人からあちこちにキスされながら俺は恥ずかしさと惨めさで涙が止まらなかった。   「はぁ、はぁ……ちくしょー、二人共ムカつくっ」 「なぁ貴哉って早川の舐めた事あんの?」 「っ!」 「当たり前だろ?彼氏だからな!」 「ふーん。さすがに気が引けるから今はさせねぇけど、奪ったらしてもらおー♡」 「それは残念ですね!一生してもらえないですからねっ」 「おい二人共……」 「お?貴哉がなんか言ってる」 「貴哉ぁ♡俺が一番だよな?」  俺の目の前で二人でごちゃごちゃ言ってたから思い切り睨み付けてやった。 「お前ら二人共全裸になりやがれ!今度は俺が二人共イかせてやる!」 「「!?」」  二人は同時に驚いた顔してた。もう許さねぇ!俺ばっかりやられてばっかでムカついたから言ってやった。  そして二人はすぐにニヤリと笑ってノリノリで服を脱ぎ始めた。俺も着てたTシャツを脱ぎ捨ててこれで男三人がベッドの上で全裸になった。  てかベッド壊れるんじゃね?母ちゃんに怒られそー。
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