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「ふふ、ジェシカ・ブロンド。俺は君と出会った瞬間からこの心を奪われていた。口惜しくも七年という月日が経ってしまったが、この心はあの時と何も変わらない。君だけを想い生きてきた。だがそれももう終わりだ。今日、今この瞬間からは俺達二人で生きていこう。愛しているよジェシカ。この俺と共に人生を一緒に生きてくれるか? 俺の嫁とし──「もちろんだアレックス! 私は君と一生一緒に生きていく。ずっと何があっても離れたりしないからな!」」食い気味ではあったと思うが彼の気持ちが嬉しすぎた。最後まで話す事を遮り私は彼を見上げる。アレックスは優しく笑って私の手を取り指輪を嵌めてくれた。キラキラと輝く宝石は私達の未来を暗示しているかのようだ。
「うん、君にとても良く似合う。オーダーメイドで作らせたんだ。世界に一つだけの指輪だ。ジェシカ、俺を受け入れてくれてありがとう。この先ずっと君を幸せにすると誓う」
「……私だって君を幸せにしてやる。アレックスを満たせるのは私だけだろう? はは、なんて……い、今のは忘れてくれ」
「何で? 嬉しいよジェシカ。その照れた顔も最高だな」
私は想う相手との婚約を果たし、幸せの最中にいた。私は今間違いなく他の誰よりも幸せだと心から言える。
「ところでアレックス……? 君の事を色々聴かせて欲しいんだが……。離れていた七年余り何をしていたのか……」
「ああ、そうだな。君の事も知りたいし、ここから先は夫婦の時間といこうじゃないか。……と、その前に」
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