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「……あれ……身体が痛い……?」
私は空を眺めていた。たしか、今日は春休みの最終日で、幼馴染のアキラと名探偵コナンの映画を観に行こうって約束していて、いつもの通学路を通ってて、そしたら……っていうか、空ってこんなに赤かったっけ?
「おい! 大丈夫か! おい! おい!」
あれ、知らないおじさんの声が聞こえる。
「ダメだ! 急いでくれ! 救急車だ!」
え? なにがダメなの? 救急車? なにかあったのかな? それなら、早くここをどかなきゃ……あれ……起きあがれないや。どうしたんだろう? あ、なんとか右手だけは動かせるみたい。よいしょ、と。え? 手のひらが真っ赤なんだけど。これって、まさか……私の血?
「きゃああああああ!」
そして、私の意識がそこで途切れた。
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