はじまり

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コンコン 「旦那様、奥様、お嬢様をお連れいたしました。」 アリアドネ「ありがとうヤマダサン、あとお茶とお菓子もいいかしら?」 ヤマダ「承知致しました。本日の茶葉は?」 アリアドネ「わたくしはネリール地方の紅(あか)旦那様はブラリスのコーヒー豆、ルウナは?」 ルゥナ「わたしくしはアイスココアリティー」 ヤマダ「いつも通りで宜しいですね。それでは直ぐにお持ちいたします。」 「それで、お父様?お母様?どうなさったの?」 父「…私には荷が重い……アリー……君に頼むよ」 母「まったく……これだから……まあいいわ。ルゥナ、心して聞いてちょうだい」 「まさか…どこぞの王子が結婚でも申し込んできたのですか?」 母「っ!そう!大当たりよ!さすが我がスィートハートちゃん!エンジェル!まいえんじぇる!!」 「お母様、落ち着いてください。 …それで、お受けしたのですか?」 父「いや、まだ正式には… ルゥちゃん、誤解しないでほしいのはこの話は一回流れているんだよ。」 「…ええ。承知しております。わたくしが生まれる前から決まっていた婚約でしたけど どこぞのバカ王子がわたくしを見て"こんな不気味な赤子なんていやだ!僕は隣国のアルファ姫とけっこんするんだーーーーと、3日3晩どころか10日10晩泣き続けこの話は流れたと聞きましたが…何か手違いでも?」 父「アルファ姫が先日、さらに隣国に嫁いでしまったのだ…いや、前々から我が国には嫁がせんと隣国の王が言っていたからはなからあれだったんだが…」 母「どこからも断られてうちにおうかがいをたてましたという所でしょうね。」
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