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問題の動画配信から数日後。
厚生労働省が記者会見を開き【アプシンシオン】について、以下の見解を述べた。
一、アプション化した発症者は
一定の衝撃を与えると胞子を散布する。
二、胞子を散布する衝撃の度合いには
個体差があり感染拡大を防ぐ為にも
接触は最低限にとどめる。
三、胞子の色は濃い緑と特徴的な苦みがあり
吸引するとレベル1の症状が顔に現れる。
四、アプション化した発症者の扱いについて
国民の良識にゆだねる。
五、現時点で、有効な治療法が確立
されてないため、不急不要の外出を
制限する。
……………………。
………………。
…………。
………。
役人たちは、良い仕事をしたと内心で自画自賛だったのだろう。
だが、この時点で国民の疲弊はピークだった。
アプション化した発症者を暴行して、わざと感染する人間が続出し、さらに最悪なことに、感染することが判明したことのストレスで【アプシンシオン】を発症させる人間が一気に増加した。
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