【16】

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【16】

その夜、オレはアパートの管理会社にメールを送った。 あと、別れた嫁にも。 そして、カノジョにもメッセージを送った。 しぱらくして、インターホンが鳴った。 モニターを見ると…汗だくのカノジョ。 オレは、笑いそうになりながら玄関を開けた。 『おかえり。』 『…ただいま。』 『上がる?』 『もちろん。』 カノジョにオレは、冷たいお茶を出した。 コップの中身を一瞬で飲み干し、カノジョはオレに抱きついた。 『…咲織?』 『侑さん…の…バカ。』 『バ、バカって…』 次の瞬間、カノジョに唇を奪われた。 久しぶりのキスは、お茶の味がした。 そして、そのままベッドに押し倒された。
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