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『咲織?』
『やっと…再会できたのに…』
『…ごめん。』
『やっと…』
『ごめん…』
オレはカノジョを抱きしめた。
『社宅だから…遊びに行ったらダメなの?』
『どうなんだろ。単身者の社宅だから…連れ込んだりはあまり良くないかも知れない。』
『そっか。』
『オレがココに来るよ。遊びに。』
『いや…夏休み明けから長男と一緒に住むから、あたしも引っ越すんだよね。』
『そうなんだ…じゃあ、外で会うしかないか。』
『だね…』
『って…咲織は、オレと付き合いたいの?』
『うん、なんで?』
『だって、オレ…こんなオッサンだよ?』
『侑さんは…オッサンなんかじゃないよ。』
『咲織…目、大丈夫?視力悪いんじゃない?』
『そんなことないよ!侑さんは…カッコいいもん。昔も今も…』
咲織の顔が真っ赤だった。
オレは、思わず笑ってしまった。
『な、なんで笑うの?ホントなのに。』
『ありがとう、咲織。』
咲織のオデコにオレはキスをした。
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