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数日後、全く面識のない不動産会社の人が2人、私の会社にやってきた。アポなしだった。
何の件か分からないので、職員に代わりに応対してもらった。
しばらくすると、「〇〇さん(私の名前)。この前のニセモノの件です」と私を呼びにきた。
私は不動産会社の2名と名刺交換をして、話を聞いた。
私が組合員になっている投資事業有限責任組合(LPS)が、その不動産会社が保有する葉山の土地を購入する契約をしたらしい。
LPSが出資する合同会社と不動産会社は売買契約を締結したものの、手付が払い込まれなかった。
怪しいと思った不動産会社は、コピーを取っていたLPSの出資者をインターネットで検索して私に会いに来たようだ。
私は不動産会社から組合契約のコピーを見せてもらった。
住所は違っていたけど、組合員として私の名前と三文判が押してあった。
そして、組合契約のGP(無限責任組合員)には私が知っている名前があった。
私の名前を語っていたのは、あるファンドにいた人だった。
――〇〇〇〇、ぶっ殺すーーーー!
私はその場でファンドの代表者に電話した。
私は怒りを覚えながらも、努めて冷静な口調で話した。
『△△さん、ご無沙汰しています。御社の〇〇〇〇が私の名前を語って、個人から金を集めているらしいんです。何か知ってますか?』
『えぇっ、〇〇〇〇? この前、辞めたけど。そんなことしてるん? こっちからも連絡とってみるわ』
不動産会社の2名は、私の電話内容を聞いて概ね事情が分かったようだ。
その後、私とうちの職員、不動産会社の2名は麴町警察に行って先日の刑事に事情を話した。
麴町警察からの帰り道。
「ニセモノが出てくるのは、有名になった証拠ですよ!」と職員に励まされた。
けど、私は何も嬉しくなかった。
その後、ニセモノを呼びつけて事情を聞いた。
特に被害は出ておらず、ホッとした。
これが私がニセモノと会った話だ。
***
以上が「死ぬまでにやってみたかったこと」の9つ目「ニセモノに会ってみた」についてだ。評価はこちら。
--<評価>---------------
難易度:中
メリット:特になし
デメリット:信用を損なう
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本話が参考になるか分からない。
ニセモノが出ないにこしたことはない。
もし、ニセモノが出てきたら警察に行こう!
それでは、検討を祈る!
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